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「ロミオとジュリエット」シュツットガルト・バレエ(2005/11/13)

クレジット

振付:ジョン・クランコ/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ/装置・衣装:ユルゲン・ローゼ

指揮:ジェームズ・タグル/演奏:東京ニューシティ管弦楽団
東京文化会館

キャスト

キャピュレット公:ローランド・ダレシオ
キャピュレット夫人:メリンダ・ウィザム
ジュリエット:エレーナ・テンチコワ
ティボルト:イヴァン・ジル・オルテガ
パリス:ニコライ・ゴドノフ
乳母:ルドミラ・ボガート
モンタギュー公:ディミトリー・マジトフ
モンタギュー夫人:クリスティーナ・パザール
ロミオ:ジェイソン・レイリー
マキューシオ:エリック・ゴーティエ
ベンヴォーリオ:マリジン・ラドメイカー
ヴェローナの大公:アレクサンドル・マカシン
僧ローレンス:アレクサンドル・マカシン
ロザリンド:サラ・グレザー
ジプシー:エリサ・カリッロ・カブレラ/オイハーン・ヘレッロ/カーチャ・ヴュンシェ
カーニバルのダンサー:ローラン・ギルボー/ラウラ・オーマレイ/ミハイル・ソロヴィエフ/カタリーナ・コジィルスカ/トーマス・ダンエル

感想

いやー、よかったです。未知数というか、どんなダンサーか想像もつかずにいたジェイソン・レイリーが見事でした。この日も見に行ってよかった、としみじみ。まず脚のラインが美しい。ラテンというかヒスパニック系が入ってるのかな。バネのきいたしなやかな筋肉の持ち主で、とにかくプロポーションがよいのです。キャラ的にフォーゲルくんともバランキエヴィッチともかぶらない独自のロミオで、それがまたバランスがよくて。夢見る少年の甘さがあって、彼ならマクミランのロミオも行けそうな感じ。

テンチコワのジュリエットも可憐でよかったです。彼女も割と落ち着いたタイプのジュリエットでしょうか。ロミオと恋をして急激に大人びていく様が見事でした。この日の席は見切れはないけどけっこうサイド寄り、という席で、この日初めて気づいたことがいろいろ。まず舞踏会の中庭でロミオとジュリエットが会うのは、ロミオがジュリエットの乳母に伝言を頼んだからだったのか!(笑)と。今まではあまり見てなかった舞台の奥で、ロミオと乳母が話しながらカーテンの向こう側に消えて行くのが見えました。また、バルコニーシーンで、ジュリエットはこちらを見つめるロミオを木の陰から隠れてみていたのですね(笑)。これも今までの席では角度的にどうしているのかよくわからなかったので「そうだったのか!」と。

東京公演の最終日だからでしょうか、マキューシオのゴーティエさんは今日はノってたみたいです。小さなアドリブがちりばめられていました。陽気なおちゃらけのテンションが高い程、その後の悲劇は胸に響くのですね。そして、ロミオの逆上も。3ペア見ての感想ですが、一番物語としてバランスのいいキャストはこれだったんじゃないかな。

クランコ版のロミジュリは、何と言ってもユルゲン・ローゼの美術が好き(こればっか)。バルコニーというか、2階のアーチの使い方が本当に上手いと思うし、舞踏会の黒地に金の衣装も荘厳。演出の中でいくつか「あれはどういう意味なのかなー」と思うことが。1つめは僧ローレンスが最初に登場した時に髑髏とかごの中に何か植物の枝を持っていたこと。あれは宗教的に意味のある物なのでしょうかね。無知でさっぱりわかりませんでしたが気になって。もう1つは亡骸に対する振る舞い。仮死状態のジュリエットに対してのキャピュレット夫人も、絶命したロミオに対する瀕死のジュリエットも、同じように背後から死者の頭を抱えて愛しそうにゆっくり揺らしていましたよね。あれもリフレインする位だから何か意味があるのでしょうね、きっと。

クランコ版はロザリンドもロミオのこと気に入っているんですよね。だから扇子を与えたりするし、舞踏会に入り込んだ彼と話すのも楽しそう。ロミオがジュリエットのことで頭がいっぱいになってからは、マキューシオとベンヴォーリオが必死にフォローしていましたが、やっぱり時々ロミオを目で探していたし。舞踏会の場面はロミオとジュリエットからも目が離せないし、横でそんな楽しげな小芝居もあって「どこを見たらいいの」状態でした。ジプシーとカーニバルダンサーたちも楽しませてくれましたね。カーニバルダンサーの王冠をつけた彼が、他のダンサーに脚をもたれて交差する度に、客席が小さく湧いていたのも印象的。

ということで、すっかり堪能しました。前回と同じロミジュリという演目を持ってくる事に対しては、あまり喜んでいなかったのですが、結果的にはすごくよかった。でも、やっぱり次は別のをお願いします(笑)。

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管理人:ゆう

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