- 2005/10/29 23:18|
- Category: 新国立劇場バレエ|
新国立劇場オペラ劇場
「ライモンダ」1幕より夢の場
振付:マリウス・プティパ/作曲:アレクサンドル・グラズノフ/改訂振付:牧阿佐美/美術:ルイザ・スピナテッリ/照明:沢田祐二
指揮:バリー・ワーズワース/演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
ライモンダ:厚木三杏
ジャン・ド・ブリエンヌ:デニス・マトヴィエンコ
第1ヴァリエーション:内冨陽子
第2ヴァリエーション:西川貴子
今回の「夢の場」上演は、初演で主役を踊った人とは別の人が真ん中なんですよね。で、今日は厚木さんとマトヴィエンコ。とてもバランスのよいキラキラした2人でした。見た目はぴったり。でもまだあまり合わせてないのかなー、マトヴィはちょっと振りが危うかったようにも・・・後半ちょっとバテてたようにも見えたけど、美しい踊りは相変わらずで満足です。あと、ライモンダをすごーく大切に敬っている感じがよかったです。厚木さんも踊りはきれい。でもちょっと愛が薄かったかな。たぶんこの2人のペアは日を追うごとによくなると思います。
内冨さんと西川さんのヴァリエーションは調子が出る前に終わってしまったように見えました。で、今回もコール・ドがよかったです〜。新しい人がいっぱい入って、前みたいにびしっと合うのかなーと少し心配してたのですが、見事なものでしたよ。幸せな気分に浸れました。
「カルミナ・ブラーナ」
音楽:カール・オルフ/振付:デヴィッド・ビントレー/美術:フィリップ・プロウズ/照明:ピーター・マンフォード
ソプラノ:佐藤美枝子/カウンターテナー:ブライアン・アサワ/バリトン:河野克典
指揮:バリー・ワーズワース/演奏:東京フィルハーモニー交響楽団/合唱:新国立劇場合唱団
運命の女神フォルトゥナ:シルヴィア・ヒメネス
神学生1:グリゴリー・バリノフ
神学生2:吉本泰久
神学生3:イアン・マッケイ
恋する女:さいとう美帆
ローストスワン:真忠久美子
意外とおもしろかったですよー。私の場合は他のバレエ団なら見に行ったかどうかわからない演目だけに、私の知らない世界を見せてくれてありがとう、という感じかな。途中中だるみするところが1、2回あるのですが、圧倒的なパワーがあふれる舞台でした。見ていてくすりと笑えるユーモラスな場面も多かったしね。何よりも曲のパワーがすごい。でもって、ワーズワースさん指揮の東フィルの見事な演奏と、ソリストをはじめとする合唱のすばらしさ!あんな狭いオケピで歌ってくださってありがとう〜、とホントに思いました。ブラボー。あの音楽だけを聴きに、また足を運びたいくらいです。
舞台の上ではシルヴィア・ヒメネスの神々しい存在感が飛び抜けてました。湯川さんだともっと猥雑さが出てくると思うんだけど、ヒメネスには邪悪さを凌駕するもっと大きなパワーがある。そして手脚が長くてかっこいいのー。だからこそオープニング(とエンディング)の振りが映えるんだな、きっと。
同じくゲストのイアン・マッケイ、彼には惚れて帰ってきました(笑)。オープニングで踊っている時からもう他の人と全然違うの。BRBでこの作品を踊り込んでいるという点を差し引いても、その動きに釘付け。でもってその肉体のセクシーなこと〜。たぶんまだすごく若いと思うけど表現力もあるし、何より人の目を引きつける華があります。・・・うわー、山本さんの日を見るのが楽しみなような怖いような。で、ゲストの日はこの日だけのつもりだったけど、追加であと1日見たくなりました(笑)。
バリノフくんも吉本さんも大熱演。恋の高揚感をさわやかに高らかに踊るバリノフくんに欲望(というかヴァイオレンス?)の激しさを踊りまくる吉本さん、ぴったりのキャスティングだと思いました。中村誠さんと八幡顕光さんがどんな風に踊るかも楽しみー。他の男性ソリスト陣もかなり踊る場が多く、彼らにはなかなかハードな作品かもしれません。最初出てきたときの「ちんぴらシャツ(勝手に命名)」、市川さんってどーしてあんなに似合うんだろう(笑)。椅子をつかってのヤンキーばりのマイムが可笑しくて笑ってしまったよ。それに、明るい栗色の髪で登場したトレウバエフくんも一瞬誰だかわからず・・・髪と衣装が違うだけでなく、かなりはじけてました。
神学生たちは聖職者の象徴であるカラーを投げ捨てて俗なる世界へ飛び込むのですが、その表現が面白いです。えーと、あとは、メイン級のダンサーの衣装はともかく、「男たち」「女たち」の衣装は悪趣味すれすれ(笑)でございました。
現時点ではあと2回見る予定にしているので、またその時にでも気づいたことを書きます。