- 2005/07/26 23:33|
- Category: ABT|
クレジット
原振付:マリウス・プティパ、アレクサンドル・ゴールスキー/改訂振付:ケヴィン・マッケンジー、スーザン・ジョーンズ/音楽:ルードヴィヒ・ミンクス/編曲:ジャック・エヴァリー/美術・衣裳:サント・ロクァスト/照明:ナターシャ・カッツ
指揮:デイヴィッド・ラマーシュ/演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
東京文化会館
キャスト
キトリ:パロマ・ヘレーラ
バジル:フリオ・ボッカ
メルセデス:カルメン・コレーラ
エスパーダ:マルセロ・ゴメス
ドン・キホーテ:ヴィクター・バービー
サンチョ・パンサ:フラヴィオ・サラザール
ガマーシュ:ギョーム・グラファン
ロレンソ:アイザック・スタッパス
トレアドール:ケネス・イースター、ジャレード・マシューズ、アレハンドロ・ピリス=ニーニョ、クレーグ・サルスティーン、ダニー・ティドウェル、エリック・アンダーウッド
木の精の女王:ヴェロニカ・パールト
アムール:サラ・レーン
花売り娘:マリア・リチェット、エリカ・コルネホ
ジプシーの踊り:ルチアーナ・パリス、エルマン・コルネホ
ジプシー:フリオ・ブラガド=ヤング、アレクサンドル・ハムディ、ジャレード・マシューズ、アレハンドロ・ピリス=ニーニョ、クレーグ・サルスティーン、アーロン・スコット
感想
濃くて楽しい舞台でした〜。まず音楽がけっこうアレンジされていたのにびっくり(編曲はジャック・エヴァリー)。マッケンジーとジョーンズの改訂も、「ABTはバリシニコフ版だよね」と信じきっていた私には面食らうものだったというか。でも衣装だけは当時と同じサント・ロクァストのものなんですねー。あの衣装の写真をずっと見てたから、バリシニコフ版だと信じてしまったのね、きっと。
ボッカの男の魅力ムンムンのバジルがとてもすばらしかった!これでバジルは最後だなんて本当にもったいない。確かに年齢を重ねた分本人としては納得のいかない部分もあるのでしょうが・・・その分演技的にも練り上げられたラテン男のバジル、悩殺されました。1幕でも濃い演技だったけど、ジプシーの野営場でキトリと寝転がる場面とかドキドキしちゃったし(笑)、ダイブしてくるキトリを受け取る前の「ここへ飛び込んでこいよ」って感じの手の出し方とか、パロマをリードして「俺の女」って感じでした。
グラン・パ・ド・ドゥで音が先に出ちゃったので、ボッカは慌てて飛び出してきたのですが、逆にそれを利用して舞台上手のテーブルにあったグラスからお酒を飲む仕草をしてみせたり、本当にボッカの独壇場。狂言自殺の場面では、指揮者に「ちょっと待って」と手で合図してからマントを敷いて、横たわる時に「続きをどうぞ」って感じでまた指揮者に手を差し出すの。このパターンは初めて見たけど可笑しいよ〜。楽しませてもらいました。
パロマも、私がみた中ではこの日が一番よかったかも。キトリは彼女に似合うし、ボッカにがっちりリードされて踊るパロマ、けっこう可愛かったと思う。カルメン・コレーラがメルセデスでしたが、うーん、私どうも彼女苦手かも。あの衣装は小柄なダンサー向きという気もするし。花売り娘のリチェットとコルネホは軽やか。踊りの質が似てるとは思わないんだけど、よいコンビだなーと思いました。
ゴメスのエスパーダは、この来日公演で楽しみにしていたものの1つだったので、見られて嬉しかった!そしてそのかっこいいこと〜。顔で見栄切ったりはほとんどしないのだけど、1つ1つのキメの形の美しいこと。トレアドールたちに踊るよう言う時の牛の形でびしっと決める時の背中のソリは一級品でした。いやー、いいもの見ました。初日で、舞台あちこちで行われているお芝居を見るのに忙しくて、ゴメスが脇で女の子口説いてるところを見逃してしまったのが悔やまれる〜。
パールトのドリアードはやはり重たかったです。この場面は衣装も照明もよくないよねぇ・・・。パロマもこの場面はちょっと。衣装のせいもあると思うけど、華はどこへ行ったの?状態。アムールのサラ・レーンがとてもよかったので、そちらばかり見てしまいました。そうそう、男前なヴィクター・バービーのドン・キホーテは立ち居振る舞いが紳士で、動きも素早かったです。
ジプシーのエルマン・コルネホがまたすごい!ボッカの肩くらいまでジャンプしてた気が・・・でもって、あれだけ飛べるのに全然あざとくしないのね。むしろ気品があるくらい。このジプシーを見て、翌日のマチネに急遽行く事に決めちゃいました。それと、演目のせいかもしれないけど、男性ダンサーたちの勢いを感じる舞台でした。
カーテンコールではボッカをねぎらうボードが降りてきて、紙テープも飛んでました。客席もスタオベ。本当に楽しい舞台をありがとう。いやー、やっぱりABTはこういう演目がよいねぇ。