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「マノン」ロイヤル・バレエ(2005/07/15)

クレジット

振付・演出:ケネス・マクミラン/音楽:ジュール・マスネ/オーケストレーション・編曲:レイトン・ルーカス、ヒルダ・ゴーント/美術:ニコラス・ジョージアディス/照明:ジョン・B.リード/演出:モニカ・メイスン、モニカ・パーカー
指揮:グラハム・ボンド/演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
東京文化会館

キャスト

マノン:ダーシー・バッセル
デ・グリュー:ロベルト・ボッレ
レスコー:リカルド・セルヴェラ
ムッシューG.M.:クリストファー・サンダース
レスコーの愛人:ラウラ・モレラ
マダム:エリザベス・マクゴリアン
看守:ウィリアム・タケット
乞食のかしら:ブライアン・マロニー
高級娼婦:デアドル・チャップマン、ヴィクトリア・ヒューウィット、イザベル・マクミーカン、サマンサ・レイン
紳士たち:ジョナサン・ハウエルズ、ヴァレリー・ヒリストフ、エドワード・ワトソン
客:ギャリー・エイヴィス、ベネット・ガートサイド、平野亮一、フィリップ・モーズリー、ヨハネス・ステパネク
老紳士:アラステア・マリオット

感想

とーってもいい公演でした。感激。なんといってもダーシーのマノンがすばらしい。マクミランから直接指導を受けたダンサーですから踊りの面は心配していなかったけど、演技もそれ以上でした。1幕の宿屋の中庭に登場した時から美しく浅はかな女の子。でも、兄との再会を無邪気に喜んでいる様子から、悪い子じゃないのもよくわかる。これはいい舞台になるだろうなーと期待して、全く裏切られることがありませんでした。

娼館に登場した時も、美しく豪華に着飾ってその場所に登場する自分というものに興奮しているの。デ・グリューがその場にいて戸惑ってはいたけど、ムッシューG.M.と一緒にいるのも全然イヤじゃなくて、楽しそうに戯れてみたり。3幕では船を降りた時にメイクで左目の周りを黒くしていて、その長い船旅が彼女に与えた苦痛を思って泣けてきそうでした。そして沼地。今まで見た他のマノンは起き上がることもできず仰向けになった状態で嫌な幻に悩まされていたけど、バッセルは上半身を起こして苦しんでいました。その後に続くパ・ド・ドゥは、ふらふらになった脚で走ったりデ・グリューの腕の中でぐったりしたり、前日のギエムのような強さはかけらもみせず、弱っていくマノンを自在に表現するのが圧巻。もちろんバッセルだって身体コントロールはずば抜けているのだけど、その瀕死状態の見せ方が理屈抜きにすごい。胸がしめつけられました。すごいものを見た、と呆然。

ボッレは、私のデ・グリューのイメージからするとデカすぎるんですが(笑)美しかったです。神学生には見えないけど、バッセルがあそこまで踊れるのも、彼がパートナーだからこそなんだろうなぁ。踊りは1つ1つ本当に丁寧に踊っていて好感を持ちました。脚の上げ方とかも、教科書に載せたいくらい正しくて美しい位置。あと少しだけ音楽的に踊ってくれたら言う事なし。いや、あれでも十分すごいんですけど、つい欲張りたくなるんですよね。この2人のペアでもっと別の作品も見てみたいなぁ。

レスコー役のセルヴェラくんは、兄というより弟の雰囲気があったけど、愛人役のラウラ・モレラさんとのパ・ド・ドゥは昨日の組み合わせより笑えました。クリストファー・サンダースさんのムッシューは、たぶんこれが正統派?マノンとレスコーとのパ・ド・トロワもこの日の方がバランスがよかったです。

私のロイヤル鑑賞はこの公演で終わりだったのですが、最後にすごいものを見られて大満足。コジョカルやロホのマノンも見たかったけど、次のお楽しみにします。残念といえば、結果的にロイヤルの男性プリンシパルが踊った主役はボネッリしか見れなかったことかなぁ。ロイヤルの公演なのに、スカラ座の男性プリンシパルを2人も見ちゃったもんね(笑)。いずれにしても、ロイヤル・バレエのダンサー&スタッフのみなさま、お疲れさまでした。今度はあまり間をあけずに来てくださいね。うーん、コヴェントガーデンまで見に行きたくなっちゃったなぁ。

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管理人:ゆう

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