- 2005/07/14 23:33|
- Category: ロイヤル・バレエ|
クレジット
振付・演出:ケネス・マクミラン/音楽:ジュール・マスネ/オーケストレーション・編曲:レイトン・ルーカス、ヒルダ・ゴーント/美術:ニコラス・ジョージアディス/照明:ジョン・B.リード/演出:モニカ・メイスン、モニカ・パーカー
指揮:グラハム・ボンド/演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
東京文化会館
キャスト
マノン:シルヴィ・ギエム
デ・グリュー:マッシモ・ムッル
レスコー:ティアゴ・ソアレス
ムッシューG.M.:アンソニー・ダウエル
レスコーの愛人:マリアネラ・ヌニェス
マダム:エリザベス・マクゴリアン
看守:ウィリアム・タケット
乞食のかしら:ホセ・マルティン
高級娼婦:ベリンダ・ハトレー、ラウラ・モレラ、シアン・マーフィー、クリスティーナ・エリダ・サレルノ
紳士たち:リカルド・セルヴェラ、佐々木陽平、ジョシュア・トイファ
客:ベネット・ガートサイド、アラステア・マリオット、デヴィッド・ピッカーリング、リチャード・ラムゼイ、クリストファー・サンダース
老紳士:フィリップ・モーズリー
感想
この日のデ・グリューにキャストされていたジョナサン・コープは結局日本公演は全日程キャンセル。ああ、コープ見られなかった(泣)。代役のムッルについては「愛の物語」公演を見てかなり惹かれていて、買ってなかった彼の出演日分も追加購入しようかと思っていた位だったので(結局買わなかった)、「コープが見られないのは相当悲しいけど、ムッルが見られる分だけ救われるわ」と思いました。
そして実際、ムッルのどことなく所在なげで影のあるたたずまいは、私のイメージするデ・グリューにぴったり。急に決まった代役のためにコンディションが万全でなかったのか、1幕ではサポートもヴァリエーションもかなり不安定でかなり心配でしたが、2幕終盤のパ・ド・ドゥは切なくてすばらしかったです。
ギエムの方は身体コントロールのすごさに圧倒されました。もちろんそんなことは元からわかっているわけですが、役作りにおいては驚かされたり感動させられる程ではなかったかなぁ。期待が強すぎたのかもしれないですけど。前述の通り、ムッルが今1つだからか、激しくうねる沼地のパ・ド・ドゥもギエムが自分でコントロールして踊っているのがよくわかってしまって、却って感動できず・・・。そしてなんと言うか、とってもあっさり終わってしまった印象を受けてしまいました。
レスコー役のソアレスくんはブラジル人ダンサーだからか、なーんとなくたたずまいがマルセロ・ゴメスを思い出させます。くせ者っぽい雰囲気をつくってはいたけど、もうちょっと経験を積むといいんじゃないかなぁ。レスコーの愛人役のヌニェスは四季の精で見たときよりしっくりきました。今のロイヤルのダンサーには、アシュトンよりマクミランの方がより合っているように思います。この2人の2幕でのパ・ド・ドゥはもっと笑わせてほしかったなー。どちらがどうというのではなく、2人ともちょっと物足りなかった。
そんな中ですばらしい存在感だったのは、もちろんムッシューG.M.のダウエルさんと看守役のタケットさん。ダウエルは威厳と好色さのさじ加減が少々上品めでしたが、アグリーシスターに続いてムッシューG.M.まで見せていただけて大満足!ありがとうございました。タケットの看守は恐ろしいほど冷酷でやさぐれていて、マノンの悲劇が際立ちました。ひゃー恐ろしい。
ベガー・チーフはシンデレラの道化が見事だったホセ・マルティンくん。でも思ってたほどよくなかったです。他にマダムのエリザベエス・マクゴリアンの存在もすばらしかった。全体に欧州の退廃的な雰囲気が漂っていて、さすがロイヤル。個々の躍りをとりあげると新国立の方が好きだった部分がたくさんあったのですが、あの雰囲気は日本人には出せないんだろうなぁ。
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