- 2005/07/12 23:53|
- Category: ロイヤル・バレエ|
クレジット
振付:フレデリック・アシュトン/作曲:セルゲイ・プロコフィエフ/制作:ウェンディ・エリス・ソムズ/美術:トール・ヴァン・シャイク/衣装:クリスティーン・ハワーズ/照明:マーク・ジョナサン
指揮:ベンジャミン・ポープ/演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
東京文化会館
キャスト
シンデレラ:吉田都
王子:フェデリコ・ボネッリ
シンデレラの義理の姉たち:アンソニー・ダウエル、ウェイン・スリープ
シンデレラの父:クリストファー・サンダース
仙女:ヴァネッサ・パーマー
乞食の老女:ジェイムズ・ウィルキー
ダンス教師:ジョシュア・トイファ
仕立て屋:ヨハネス・ステパネク
洋服屋:ヴァネッサ・フェントン、フランチェスカ・フィリピ
靴屋:ミハイル・ストイコ
床屋:アンドレイ・ウスペンスキー
宝石屋:蔵健太
御者:エリコ・モンテス
春の精:クリスティーナ・サレルノ
夏の精:サラ・ラム
秋の精:マーラ・ガレアッツィ
冬の精:ローレン・カスバートソン
道化:ホセ・マルティン
王子の友人:マーティン・ハーヴェイ、ヴァレリー・フリストフ、佐々木陽平、ギャリー・エイヴィス
求婚者:ジャコモ・チリアーチ、デヴィッド・ピカリング
感想
本当にすばらしい公演でした。この日の舞台を見られたことを、心から感謝したい気持ちです。アシュトン・バレリーナである都さんのシンデレラが見られて、本当に嬉しかった。御学的で明確な1つ1つのパ、体のパーツ全てか有るべき場所にあるという美しさ。そして、彼女のバレエに対する真心にあふれたシンデレラは感動的でした。感情の移り変わりも手に取るようにわかって、昔から馴染みのあるお話そのもののシンデレラ。
特に舞踏会で出会った王子と一目で恋に落ちる瞬間のロマンティックなこと!この日のこの場面は本当におとぎ話のロマンスでうっとりしました。まずボネッリ王子が馬車で登場したシンデレラを見て思わず出迎えに走ったその自然さ(マッカテリはそこが「走りよる場面だから走った」感じだったんだよねぇ)、夢に包まれたような状態で王子に導かれて宮殿に登場して宮殿の豪華さに感動するシンデレラの視界にすっと上から入る王子(笑)、そしてその瞬間2人が恋に落ちたのがよーくわかりました。すごく鮮やかで、たぶんずーっと忘れられないシーンになると思う。
ボネッリと都さんの相性がよいのはメダリスト・ガラでわかっていたので今日は何も心配せずに見ていましたが、その時は都さんの輝きに応える鏡のようだったボネッリが、王子の威厳とプリンシパルのオーラを身にまとって輝かしく登場したのには目を奪われました。ノーブルというよりは少々カジュアルで若く、ある種の傲慢さを持った王子で、輝かしく一点の曇りも迷いもないの。ノーブルという点ではマッカテリの方が気を遣っていたと思うけど、あの存在の輝かしさはさすが。
この日も夏の精のサラ・ラムが変わらないクオリティで楽しませてくれました。秋のマーラ・ガレアッツィもよかったし、冬のローレン・カスバートソンも初日の夏の精よりよかったんじゃないかな。でも、春の精のクリスティーナ・サレルノは、春には向かない気が。結局私が見た3回とも彼女が春の精だったんですけどね。そうそう、今日の都さんは四季の精が踊るごとにその季節にいるようなマイムがありました。春と秋はあまりよく見ていなかったのだけど、夏のけだるさと、冬は寒くて両手で自分の腕をさするようなマイム。
王子の友人を踊った佐々木陽平さんは、初日の方が身長が低めなのは目立たなかったですね。この日は隣りに背の高いダンサーがいてちょっと気の毒だったかも。友人たちのヴァリエーションは全然揃ってないんですが(笑)佐々木さんだけ音楽にぴったり合った踊りでした。
ハッピーエンドの後には長くて暖かいカーテンコールが待っていました。都さん自身がこの公演がロイヤル・バレエのプリンシパルとして最後の日本公演になるだろうとおっしゃっていたそうですが、観客もそれを痛いほどわかっているのですよね。だから私も幕開きからドキドキしたし、何度涙が浮かんだことか。何度も何度も拍手に呼び出されては出てきた都さんの目にも涙が・・・。本当にこんなすばらしい舞台を見せてくださって、ありがとう都さん。
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