- 2005/07/09 23:56|
- Category: ロイヤル・バレエ|
クレジット
振付:フレデリック・アシュトン/作曲:セルゲイ・プロコフィエフ/制作:ウェンディ・エリス・ソムズ/美術:トール・ヴァン・シャイク/衣装:クリスティーン・ハワーズ/照明:マーク・ジョナサン
指揮:ベンジャミン・ポープ/演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
東京文化会館
キャスト
シンデレラ:ダーシー・バッセル
王子:デヴィッド・マッカテリ
シンデレラの義理の姉たち:アンソニー・ダウエル、ウェイン・スリープ
シンデレラの父:クリストファー・サンダース
仙女:イザベル・マクミーカン
乞食の老女:ジェイムズ・ウィルキー
ダンス教師:ジョシュア・トイファ
仕立て屋:ヨハネス・ステパネク
洋服屋:ヴァネッサ・フェントン、フランチェスカ・フィリピ
靴屋:ミハイル・ストイコ
床屋:アンドレイ・ウスペンスキー
宝石屋:蔵健太
御者:エリコ・モンテス
春の精:クリスティーナ・サレルノ
夏の精:ローレン・カスバートソン
秋の精:ラウラ・モレラ
冬の精:マリアネラ・ヌニェス
道化:ホセ・マルティン
王子の友人:マーティン・ハーヴェイ、佐々木陽平、ティアゴ・ソアレス、エドワード・ワトソン
求婚者:ジャコモ・チリアーチ、デヴィッド・ピカリング
感想
待望のロイヤル・バレエ公演が開幕しました!残念ながら、この日にキャストされていたコジョカルの怪我の回復が思わしくなく、主役2人がコジョカル/コボーからバッセル/マッカテリへ変更になって、複数日買いをしていたファンにとってはフクザツな幕開けでもありました。
でも、結果的にはとても楽しかったです。バッセルはボロをまとっても威厳すらあるオーラをはなっていました。舞踏会での様子も華やかで、王子が一目で恋に落ちるのも、落としたガラスの靴をたよりにシンデレラを探して歩くのも納得の美しさ。3幕の結婚式の場面で、ポワントで舞台奥から前方へすーっと進んでくるときも幸せいっぱいの様子で、見ているこちらもとーっても幸せな気分でした。1幕で、義姉たちの真似をして後ろ向きに踊るところもおちゃめ。彼女の踊りはアシュトンとしては多少大味に感じたりもしたのですが、これだけこちらを幸せな気分にしてくれるなら、それで十分。
心配してたマッカテリは、王子の威厳が足りなくてちょっとがっかり。というか、バッセルのオーラが凄すぎて位負けしてる。ノーブルさの片鱗は伺えるのだけど、イーサン王子の残影がある私には少し物足りなかったです。でも、彼は力持ちさんですねー。シンデレラの王子はリフトがけっこう大変じゃないかと思うのですが、全くふらついていませんでした。ただ、やっぱり急造ペアのせいか、サポートが噛み合ない部分があって、脚をついちゃったバッセルがアドリブでくるっと回ってみせたりしていました。
そしてなんと言ってもダウエルとスリープのアグリー・シスターズ!結局私が3日間見た「シンデレラ」は全てこの2人がアグリー・シスターズだったのですが、初日が一番弾けていたかも。こちらも初見でわくわくしてたというのもあると思いますけどね。スリープの現役時代を思わせる早いターン(1幕のダンス教師との場面)、2幕でいろんなクラシックの女性ヴァリエーションを踊ってみせるダウエル姉、本当に笑えました。ダウエル姉のお魚模様のドレスとペチコートもナイス。
この日の仙女、四季の精、王子の友人たちには特別感銘は受けませんでしたが、貴族たちの衣装を身にまとって踊るコール・ドはさすが。あの欧州の貴族たちの雰囲気は日本人には絶対出せないと思う。それと、装置転換のトラブルが気になりました。せっかくのおとぎ話なのに、現実に引き戻される瞬間があったのは残念。そうそう、道化のホセ・マルティンは細い脚で筋肉むきむきという感じがしないのに、とても軽やか。高いジャンプと軸のブレない回転で魅せてくれました。
初日恒例の大きなフラワーアレンジが登場した時に、ダウエル姉さんが大きな扇子で「ちょっとちょっと私の前に持ってきなさいよ」って、持ってきた女性たちにアピールしてたのが笑えたよ。いいなー、そうこなくっちゃ。