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「ラ・バヤデール」ベルリン国立バレエ(2005/06/20)

キャスト

ニキヤ、寺院の舞姫:ポリーナ・セミオノワ
ソロル、裕福で名のある戦士:アルテム・シュピレフスキー
ガムザッティ、領主の娘:ヴィアラ・ナチェーワ
ダグマンタ、ゴルコンダの領主:アレクセイ・ドゥビニン
大僧正:アンドレイ・クレム
マグダヴェーヤ、托鉢僧:ライナー・クレンシュテッター
ガムザッティの侍女:ビルギット・ブリュック
トロラグワ、戦士:ヴォルフガング・ティエッツェ
黄金の仏像:マリアン・ヴァルター
影の王国(ヴァリエーション):コリーヌ・ヴェルディユ、針山愛美、寺井七海

クレジット

音楽:ルードヴィク・ミンクス/振付・改訂:ウラジーミル・マラーホフ、マリウス・プティパ/演出:ウラジーミル・マラーホフ/装置・衣装:ヨルディ・ロイグ/振付補:エレーナ・チェルニチョーワ/音楽:ミヒャエル・ハラーツ/音楽研究:イーゴリ・ザプラフディン
指揮:アレクサンドル・ソトニコフ/演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
東京文化会館

感想

セミオノワのニキヤは、思っていた以上によかったです。芝居の部分には夫の余地がありますが、それは更に舞台経験を積んでいくことで説得力を持たせていくことができると思うので、今後に期待。マイムはとても自然でよかったし、踊りそのものが本当に美しかったです。小さな顔と長い手足、柔らかくしなる背中と抜群の安定感。ニキヤはどうなのかな?と思っていたのに、見事によい方へ裏切られました。

シュピレフスキーも身長が高いので、セミオノワと並ぶとつり合っていて美しい!眼福だわーと思っていたのですが、あれあれ?回転系のサポートは苦手なのかな。踊っている時にも、ガタイが大きいせいか動きがゆっくりというか・・・音楽もそれに合わせてゆっくりになるので、物語のテンポがよくないと感じてしまいました。慣れない舞台でのパフォーマンスだけに、なかなか感覚が掴めなかったのかもしれないな、と後で思いましたが。あとは、影の王国の時のスカーフの美しい使い方を覚えてほしいかな。セミオノワが本当に美しく踊っていたのに、彼のスカーフの持ち方に情緒がなくて悲しかったですー。

それと、マラーホフ版のソロルってかなり情けない男だなーと。ニキヤに「もうそんな情けない男はやめときなさい!」と言いたくなりました(笑)。シュピレフスキー自身も表現が淡白なのでよけいに優柔不断のはっきりしない男に見えましたが、演出的にもソロルは悪くないというか、ソロルもだまされたんだーってマラーホフの声が聞こえそうな感じ。音楽も耳慣れないものが多く挿入されていたりして、初見のこの日はけっこう戸惑いました。マラーホフ版の一番の特徴であるスカーフ(というモチーフ)は面白いなーと思いました。

ソロルは悪くない、という演出を考えれば、ガムザッティ役のナチェーワは凄みがたりなかったかも。この日の舞台はセミオノワの一人勝ちって感じでした。他のダンサーでは、マラーホフが連れてきたことのあるライナー・クレンシュテッターとコリーヌ・ヴェルディユは印象に残りました。ヴェルディユの影の王国第一ヴァリエーションは、彼女の踊りの資質にあったものだし、他のヴァリエーションよりちょっとお得だとは思うんです。クレンシュテッターは1幕で出てきた瞬間のジュテにびっくり。翌日に同じ役を踊ったアルトゥール・リルより数段よかったです。演技的にも1枚上手だと思う。黄金の仏像は、「指輪」で幼年時代のジークフリートを踊ったマリアンくんでしたが、仏像がぱかっと割れて登場するインパクトで踊りの印象が薄い・・・(笑)全体的に、男性ダンサーたちの踊りにはマラーホフの影響を強く感じましたね。女性ダンサーも足音はほとんどたてずに踊っていましたし、その点はよかったです。

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管理人:ゆう

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