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「ジゼル」スター・ダンサーズ・バレエ団(2004/08/20)

クレジット

音楽:アドルフ・アダン/振付:マリウス・プティパ/追加振付・演出:ピーター・ライト/台本:テオフィール・ゴーティエ/舞台美術・衣装:ピーター・ファーマー
指揮:田中良和/演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
神奈川県民ホール

キャスト

ジゼル:吉田都
アルブレヒト:ロバート・テューズリー
ヒラリオン:新田知洋
ウィルフリード:林文明
ベルタ:鈴木恵美子
クールランド公爵:横山忠滋
バチルド姫:小山恵美
狩猟長:西脇信雄
パ・ド・シス:白椛祐子/丸山香織/鈴木美波/新村純一/福原大介/西野隼人
ミルタ:厚木彩
ドゥ・ウィリ:岸川まや/福島昌美

感想

ピーター・ライト版の、1幕あけた時の舞台がすごく好きです。ピーター・ライト版はこれで3回目ですが、見るたびに「ああ、またこれが見れた〜」と幸せな気分になる。衣装も、秋の森を思わせるような黄色から茶系の暖かい色合い。これから不幸な出来事が起きるとは思えないほど、平和で調和したトーンであふれているのですよね。

・・・だからテューズリーにもライト版の衣装を着てほしかった。なんで一人でそんな輝く衣装を着てるわけ?全然村人っぽくないじゃん。むしろお金持ち丸出し。出だしからちょっとがっかり。

テューズリーって恋に夢中で後先考えてないようにも、お戯れで領地の娘相手に遊んでる風にも見えなかったような。ストーリーが動くにしたがって違和感は消えていったけど、どうも心がついてきてなかった気がして仕方なかった。比較的最近みたアルブレヒトがマラーホフとルジマートフの情感込め込め系さんたちなので、あっさりして見えちゃったのかなぁ。踊りも1幕は少し重めの印象。力持ちさんだから、軽い吉田都をリフトすると本当にふわりと浮くようで、そこはすごくよかったです。やっぱりパートナーは安心できる人じゃないとね。2幕は踊りもよくなって、一番最後の客席に向かって歩いてくるところではジーンときたから、最後には帳じり合わせてくれたってことですよね。たぶん、ストーリーのあるバレエを踊る時のテューズリーとはあまり相性がよくないんだろうな、私。テューズリー良かった!という方も多かったようなので、まぁ私はそう感じてしまったということで。ファンの方ごめんなさい。

吉田都は本当に素敵でした。絶品。もう絶対いいってわかってたけど。1幕の登場なんて、幸せと喜びの塊が出てきたみたいなの。呼吸をするとの同じ自然さで役を生きているんですよね。狂乱の場面は、心の痛みをどこかに封じ込めたような静かさで、それだけに痛々しくもありました。2幕では、その動きは精霊そのものの儚さと軽さ。体温はないけど心の暖かさが透けて出てる感じといったらいいかしら。そのほのかな暖かさが会場全体を支配していたような気がします。

新田さんのヒラリオンは初めてみましたが、粗野さのない純朴で誠実なヒラリオン。アルブレヒトの正体を暴くのも、自分の恋を報いるためというよりもジゼルのためよかれと思って、という風に見えました。パ・ド・シスでは真ん中が白椛さんと新村さんで安定してましたね。鈴木美波さんののびやかな踊りもよかったです。ミルタは厚木彩さん。堂々としたミルタ、去年よりずっとよかった。ドゥ・ウィリに福島さんがキャストされていましたが、やっぱり彼女の踊りはよいですねー。ウィリたちも、人数は少ないのですがとても美しく踊っていました。。全体的にポワントの音があまりしなかったのですが、あれは床の違いなのでしょうか。神奈川県民でバレエを見たのは初めてなのでよくわからないのですが、スタダンのみなさんの努力のたまものだとしたらすごい〜。

音楽はいつもの通り田中良和さん指揮でしたが、全体的にゆっくりめ。今までのライト版もあのテンポだったかどうか記憶にないのですが、オケ自体はとてもよかったと思います。

全体的に暖かで素朴な公演で、もちろん吉田都がいたから舞台が引き締まり高められたところもあるとは思うのですが、スタダンの良さがよく出ていたのではないかしら11月のコッペリアも楽しみです。

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管理人:ゆう

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