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「マラーホフの贈り物」Aプログラム(2004/04/30)

東京文化会館

第1部

「「シンデレラ」よりアダージオ」

振付:ウラジーミル・マラーホフ/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ

ポリーナ・セミオノワ/ウラジーミル・マラーホフ

マラーホフがベルリンに振り付けた「シンデレラ」。衣装はダンマガで見たものと同じで、ポリーナちゃんの衣装がとってもかわいかった。2人の間にさわやかなラブラブ光線(って言い方は変かしら?ねっとりしてない視線なんですが)が行き交っていて微笑ましかったです。

振付的には割とオーソドックスでしょうか?出てきた瞬間、ポリーナちゃんが更に華やかになっているのに目を見張りました。相変わらず小顔。そして胸がでかい。ついそっちに目がいってしまう私はオヤジでしょうか。「日本でしかマラーホフとは踊っていない」というセミオノワの話を読んだことがありますが、マラーホフの相手としてはちょっと大きいというのが理由かもしれませんね。

でも、星空をバックに「シンデレラ」のアダージオをマラーホフが踊る、というのは確かにうっとり〜なオープニングでした。ここから夢の世界が始まったのですよね。

「ラクリモーサ」

振付:エドワード・スターリー/音楽:ヴォルフガング・A.モーツァルト

ライナー・クレンシュテッター

モーツァルトの「レクイエム」から。照明にスポットライトを使わずに舞台横から照らすライトを主に使ってその変化で見せていました。振付よりも、照明が浮かび上がらせるクレンシュテッターの筋肉を見てたって感じ。踊っているときは力強さを感じたのですが(曲のせいもある?)、カーテンコールに出てきた彼はかなり細身でびっくり。ちょっと雑念にとりつかれてたみたいで、細かいことは覚えてないので(とほほ)Bプロでまたじっくり見てみます。

「ロメオとジュリエット」よりバルコニー・パ・ド・ドゥ

振付:レオニード・ラヴロフスキー/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ

ディアナ・ヴィシニョーワ/アンドレイ・メルクーリエフ

ラヴロフスキー版の「ロメジュリ」は馴染みが薄くて、生で見たのは去年の世界バレエフェスのアレクサンドローワ/フィーリン以来2度目。ヴィシニョーワとメルクーリエフの組み合わせはキーロフの「シンデレラ」で見ていますが、今回の方がこの2人にバランスよく合ってる気がしました。ヴィシニョーワの踊りは雄弁ですね。ラヴロフスキー版の方が彼女の良さを生かせるのかも。そしてメルクーリエフのロメオは眼福。「ロメジュリ」の世界にすっぽりハマって情感豊かなパ・ド・ドゥでした。こっちが簡単にその世界にハマれるだけのロメジュリ漬けだったってせいもあるかしら?

キーロフのラヴロフスキー版全幕、見ておけばよかったー・・・と今ごろちょっと後悔。

「アヴェ・マリア」

振付:ドワイト・ローデン/音楽:ジュリオ・カッチーニ

サンドラ・ブラウン/デズモンド・リチャードソン

急きょ決まったゲストでありながら、この2人の演目は元からそこにあるべきだったような力強いアクセントになっていました。こういう驚きの出会いがプロデュース公演の醍醐味なんですねー。マラーホフ、紹介してくれてありがとう!という感じ。

サンドラ・ブラウンも小柄なダンサーだと思いますが、鋭く突き刺さるポワントとシャープな動きがかっこよかったです。デズモンド・リチャードソンはアルヴィン・エイリーからスタートしたモダン・ダンサーということで、筋肉の付き方が私にも分かるほど他のダンサーたちとは明らかに違いました。そして、その動きのエネルギーの膨大さと密度の濃さにで圧倒されて呼吸を忘れてしまいそうに。ちょっと前にPointeMagazineの表紙になっていたのはこの人だったのか〜。写真でも肉体の美しさを切り取ることは可能かもしれないけど、その肉体が動いた時にどれくらいの磁場を発生するかは伝わりませんね。圧巻でした。

「白鳥の湖」より黒鳥のパ・ド・ドゥ

振付:マリウス・プティパ/音楽:P.I.チャイコフスキー

ガリーナ・ステパネンコ/アンドレイ・ウヴァーロフ

アメリカのモダン・ダンスの後に王道ロシアのクラシック。美しかったです。ステパネンコの揺るぎない技術と華とオディールの表情には惚れ惚れとしました。ボリショイのヴァリアシオンも好きなのでまた見られて嬉しかったし。ウヴァーロフは2月にもジークフリードを見たせいか、ちょっと新鮮味が薄かったかな・・・こっちのせいでしょうね。ごめんね、ウヴァーロフ。

第2部

「バレエ・インペリアル」

振付:ジョージ・バランシーン/音楽:P.I.チャイコフスキー

ディアナ・ヴィシニョーワ/ウラジーミル・マラーホフ
コリーヌ・ヴェルディユ/木村和夫/後藤晴雄/小出領子/武田明子/東京バレエ団

初めてみた演目。この作品でのヴィシニョーワとマラーホフはとってもよい組み合わせだと思いました。第2ソリストのヴェルディユも安定した踊りでした。これはできれば少し上から見たかったかも。後藤晴雄さんはちょっとお疲れだった?第2ソリストは武田明子/小出領子組で2人とも小柄ですが、ご贔屓武田さんは愛くるしい笑顔がチャームポイントながら、この作品にはもうちょっと大人のほほ笑みが似合ったかも。マラーホフにサポートされた2人+東バ女性陣のフォーメーション、引率の先生と子供たちのように見えた瞬間がありました。

でも、華やかな作品ですねー。また別のカンパニーまたは組み合わせで見てみたいです。

第3部

「ライモンダ」よりパ・ド・ドゥ

振付:マリウス・プティパ/音楽:アレクサンドル・グラズノフ

ガリーナ・ステパネンコ/アンドレイ・ウヴァーロフ

2人の組み合わせは「黒鳥」よりこちらの方が華やかでよかった!特にウヴァーロフはこっちの方がダイナミックで断然よかったです。途中で調子が上がってきたんでしょうかね?それにしても、ジャン・ド・ブリエンヌの腰についてる小さな刀、いつも気になってしまうんですよねー。踊りの邪魔だから小さくしてあるのでしょうが、それならいらないんでは?とか。

「ソロ」

振付:ドワイト・ローデン/音楽:プリンス

デズモンド・リチャードソン

プリンスの音楽ってすごく久々に聴いた気がします。リチャードソンの踊りとよく合っていて、すっかりその世界に浸かってしまいました。1人で舞台に立っても余白を感じない密度の濃さ。1部の演目を見て、楽しみになったこの作品も、期待を裏切らないものでした。

「眠れる森の美女」よりパ・ド・ドゥ

振付:マリウス・プティパ/音楽:P.I.チャイコフスキー

ポリーナ・セミオノワ/アンドレイ・メルクーリエフ

セミオノワ、去年の「眠り」の後なので成長の跡がよくわかりました。華やかになったし、踊りの確かさと柔らかさがよかったです。メルクリエフのデジレもとっても素敵だった。正統派王子って感じで、彼の全幕をキーロフ「シンデレラ」でしか見てない自分を悔やみたくなりました。クラシック作品で見たい〜。セミオノワ、頭の小ささが尋常じゃない上に、身長が高くて胸が大きいので(ってこればっか)余計に体格が立派に見えてしまいがち。メルクーリエフとも悪くないけど、フォーゲルくんだったらバランスとれたかな?と思ってしまいました。

「「海賊」より奴隷のパ・ド・ドゥ」

振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ

コリーヌ・ヴェルディユ/ライナー・クレンシュテッター

クレンシュテッターって、こうしてみるとちょっとマラーホフ似かしら。この衣装がまた彼を余計に細身に見せていたような。したたかな奴隷売りには見えてませんでしたが(笑)。ヴェルディユって何でも器用に踊れる人なのかもしれませんが、ちょっと印象が薄いです。ピンチヒッターだから、自分の得意な演目を持ってこられなかったのかもしれませんね。

「ヴォヤージュ」

振付:レナート・ツァネラ/音楽:ヴォルフガング・A.モーツァルト

ウラジーミル・マラーホフ

これも初めてみた作品。ようやく見られました。マラーホフの孤独やダンサーとして生きる人生の厳しさを改めて思うのですが、それをそのまま見せずに彼特有の優しさのオブラートで包んでそっと差し出す、そこに心を打たれました。作品に感動することとダンサーに感動することが別次元ではなく、作品の深みとマラーホフのダンサーとしての深みがシンクロしたことに感動した・・・のかな。うまく言えませんが。また見たいです。

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管理人:ゆう

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