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「ロメオとジュリエット」新国立劇場バレエ(2004/04/17)

クレジット

振付:ケネス・マクミラン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ/演出:ジュリー・リンコン/監修:デボラ・マクミラン/舞台美術・衣装:ポール・アンドリュース/照明:沢田祐二/舞台装置・衣装提供:バーミンガム・ロイヤル・バレエ
指揮:アンソニー・トワイナー/演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
新国立劇場オペラ劇場

キャスト

ジュリエット:酒井はな
ロミオ:山本隆之
マキューシオ:吉本泰久
ティボルト:イルギス・ガリムーリン
ベンヴォーリオ:奥田慎也
パリス:森田健太郎
キャピュレット卿:本多実男
キャピュレット夫人:尾本安代
乳母:大塚礼子
マンドリンの踊り:グレゴリー・バリノフ(ソロ)、江本拓、陳秀介、冨川直樹、佐々木淳史、中村誠
娼婦:湯川麻美子、厚木三杏、大森結城
モンタギュー卿:内藤博
モンタギュー夫人:尾原貴子
ロザライン:真忠久美子
ロザラインの友人:深沢祥子
ロレンス神父:ゲンナーディ・イリイン
大公:長瀬信夫
ジュリエットの友人:遠藤睦子、高橋有里、西山裕子、さいとう美帆、寺島ひろみ、本島美和

感想

本日は酒井はな/山本隆之コンビ。フェリとコレーラのラテン的情熱には及ばないながら、「日本人のロメジュリもいいなー」としみじみ思える舞台でした。特に山本くんのロメオは演技力に感心しました。恋する男の子の一途さがよく出てたし、素敵〜♪ヴェローナの街中のシーン、下手で一人座って物思いにふけるところがありますが、あそこはアンヘルみたいに片足をすーっと伸ばして座ってくれたら綺麗だったなー。

いずれにしても、初役でよくあれだけつくってきたなー、と感心しました。ものすごい数の舞台をロメオとして踏んでいるアンヘルにはパの正確さは及ばない印象を受けたし(山本くんは故障の後だから、それもあったと思います)、20年もジュリエットを踊ってるフェリと、アンヘルの役作りのアプローチを思うと、日本人2人はこれからたくさん工夫の余地があるとは思うんですが、その分だけ今後の楽しみに繋がる気がしました。

酒井はなさんもよかったです。「ジュリエット=フェリ」という図式が私の中でできあがっていたので、ネガティブな見方しかできなかったらどうしようかと心配してたのですが、よく演じていたと思います。舞踏会の場面でソロを踊るシーン、フェリはロメオを何度も見ながら踊っていて一瞬たりともロメオから目が離せない感じがよかったのですが、はなさんは踊りに集中してしまったようで、そんな所まで心を配ってくれたら更によかったなー。ま、フェリは20年この役を踊っている訳ですから、役作りの深さが違うのは当然なんですけどね。

前日のキャストと違うところでは、ベンヴォーリオが奥田慎也さん。ロメオ、マキューシオと3人で並んだ時の見た目が、うん、やっぱり山本隆之さんの日は奥田さんの方が釣り合いがとれるかも。踊り的にはアピールするところが少なかったような。来週の舞台でまた見られるので、楽しみです。ティボルトは今日はガリムーリンさん。イリインさんは憎々しげな感じでしたが、ガリムーリンは比べてみると少し貴族風味が強かったかな。

キャピュレット夫人は尾本安代さん、娼婦その2/3が厚木三杏さんと大森結城さんでした。ロレンス神父がイリインさんで、こちらは「そうこなくっちゃ!」という見事な神父さまでした。見た目も演技も完ぺき。ティボルトもいい演じ具合でしたが、神父さまこそ全日イリインさんで見たかったかも。こういう神父さまがいるからこそ、ジュリエットが神に祈って仮死薬を飲む決意ができるんだよなー、と納得でした。

来シーズンはロメジュリの上演はありませんが、また山本さんにはロメオを踊ってほしいなー。今シーズンから見始めた私は、彼の王子様はまだ見たことがなくて、「マノン」の看守、「こうもり」のヨハン、とこのロメオしか全幕では見てないのですが、ロメオが一番よかったし、かなり自然に役になれてるような気がするんですよね。うーん、かなりご贔屓にしてしまいそうです。

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管理人:ゆう

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