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2004年2月 Archive

アナニアシヴィリの「白鳥の湖」(2004/02/28)

クレジット

芸術監督:アレクセイ・ファジェーチェフ/指揮:セルゲイ・スタドレル/演奏:東京ニューシティ管弦楽団
東京文化会館

「グリーン」

音楽:アントニオ・ヴィヴァルディ/振付:スタントン・ウェルチ

ニーナ・アナニアシヴィリ/セルゲイ・フィーリン/ドミトリー・ベロゴロフツェフ

以前、たぶんダンマガで読んだニーナのインタビューによれば、彼女は振付家としてのスタントン・ウェルチにとっても魅力を感じていて、だから彼のいるヒューストン・バレエに客演することが多くなっている、という話だった。この作品もニーナとフィーリンとベロゴロフツェフに振り付けられたものだそう。スタントン・ウェルチの作品で、私が見たことあるのはABTガラの「クリア」だけだと思うけど、今回もやっぱり筋のないバレエでした。

オケつき。ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲なので管楽器がなく弦楽器とチェンバロの音色のみ。あまりに心地よい音色のせいか、周囲で舟を漕ぐ人続出。ところが途中で、なんだかオーケストラの音色に異分子が混じった、、ような。そちらを見れば、指揮のスタドレル氏が客席側を向いてヴァイオリンを奏でている。いや、それ自体はいいんですが・・・彼のヴァイオリンそのものは、これが演奏会ならば観賞に値するすばらしいものだったと思うんですが・・・バレエの演奏としてはどーなのよ。

プログラムやチラシの写真ではアップだったニーナの髪は下ろされていて、新鮮な感じ。音に合わせた腕の動きと表情が印象的でした。ベロゴロフツェフはちょっとお疲れだったかな・・・フィーリンは素晴らしくて(私は世界バレエフェスの3プログラムと今回しか生で見たことがないけど)、今回の公演で一番印象に残ったのは彼かしら。特に脚の美しさに惚れ惚れとしました。

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「中国の不思議な役人」東京バレエ団(2004/02/13, 14)

ゆうぽうと

「春の祭典」

振付:モーリス・ベジャール/音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー

生贄:首藤康之(13日)/後藤和雄(14日)
二人のリーダー:後藤晴雄/芝岡紀斗(13日)/後藤晴雄/木村和夫(14日)
二人の若い男:中島周/古川和則(13日)/大嶋正樹/平野玲(14日)
生贄:吉岡美佳(13日)/井脇幸江(14日)
四人の若い娘:佐野志織/高村順子/門西雅美/小出領子

11月にバレンボイム+シカゴ響で見たのは初めての「春祭」だったので、今回はまず、音楽の持つ大きな力を改めて感じました。超一流の演奏だったせいもあるでしょうが、1つ1つの音が立体的で艶やかで、踊りもその演奏に鼓舞されていたのですね。演奏と踊りのせめぎ合いが確かにあって、作品との出会いとしては最高だったと思います。あのみずみずしい音を覚えているので、今回はのっぺり聞こえてしまいました。

13日は2階席から見たのですが、ダンサーの目線の高さで見た前回とは全然違う印象。ダンサーの表情を読み取るのは少し難しい距離ですが、群舞の形が立体的に浮かびあがって面白かったです。舞台から遠い分だけ、男性群舞が発する野性味みたいなのが届いてこなかったのですが、翌日1階で見てもあまり変わらなかったので(それはそれで大きな問題な気はしますが)、それなら2階で見るのも手だな、と。

首藤さんも後藤和雄さんも熱演。男の生贄は仲間内の「弱いもの」として選ばれちゃうのだけど、弱いだけでなくその人が持つちょっと特別な「何か」が説得力を持たせるのだろうな、と感じました。その点で首藤さんは正に「生贄」。後藤さんは去年11月に見た時には、その「何か」が足りなかった(と、今にして思う)のですが、今回はすごくよくなっていたように思いました。今回の公演、彼はこの「生贄」役のみだったようですし、きっと色々掘り下げたのでしょうね。

吉岡さんと井脇さんはそれぞれの個性が際立った生贄で、見比べるのは非常に面白かったです。井脇さんの生贄は最初から神の意志を背負ってる感じ。吉岡さんは最初はすごく透明なんだけど、時間の経過につれて巫女的になってくる・・・というか。首藤さんの生贄とペアになるのはやっぱり吉岡さんの個性だと思うし、後藤さんと井脇さんの組み合わせも然り。この組み合わせだからこそ、というそれぞれの違いがとても面白かったです。

それ以外で一番印象に残っているのは14日の大嶋さん。体が柔らかくて、舞台に伏せていても明らかに1人だけシルエットが違う人がいて、誰だろう?と思ったら大嶋さんでした。14日は2人のリーダーが後藤晴雄−木村和夫コンビで、そちらも目が離せなかったのですが、大嶋さんが動くとつい目が追ってしまいました。

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