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「シンデレラ」新国立劇場バレエ(2003/12/14)

クレジット

振付:フレデリック・アシュトン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ/監修・演出:ウェンデイ・エリス・サムス/舞台美術・衣装:デヴィッド・ウォーカー/照明:沢田祐二/装置・衣装制作:英国ロイヤルバレエ
指揮:デヴィッド・ガルフォース/演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
新国立劇場オペラ劇場

キャスト

シンデレラ:志賀三佐枝
王子:イーサン・スティーフェル
義理の姉たち:マシモ・アクリ、奥田慎也
仙女:大森結城
父親:石井四郎
ダンス教師:グレゴリー・バリノフ
仕立屋:江本拓
洋服屋:西川貴子、前田新奈
靴屋:西梶勝
床屋:中村誠
宝石屋:井口裕之
御者:内藤博
春の精:西山裕子
夏の精:寺島ひろみ
秋の精:遠藤睦子
冬の精:厚木三杏
道化:吉本泰久
王子の友人:陳秀介、マイレン・トレウバエフ、冨川祐樹、市川透
ナポレオン:伊藤隆仁
ウェリントン:貝川鐵夫

感想

イーサン王子2日目。主役以外のキャストは一部変わっているので、その辺を中心に気付いたことを。

まず、イーサンのキラキラ王子さまオーラは、初日の方が強烈だったような気がする。こっちが慣れたせいもあるかもしれないけど、イーサンも確実にリラックスして踊っていたと思う。その分だけ彼本来の気安さが顔を覗かせていたのかも。もちろん、それでも十分に高貴な生まれのプリンスであり、何気なく立っている時のつま先までも見事な王子でした。うっとり。志賀さんとの踊りも、初日のほんの少しだけハラハラするようなところも失せて、息もぴったりあっていました。

可笑しかったのはシンデレラが落としたガラスの靴を持って、シンデレラの家に訪ねてきた場面。義理の姉たちにはとっても紳士に対応するのに、すーっと脇に歩いていって、道化の吉本くんに義理の姉たちの靴のフィッティングをさりげなく命令するんです。

「あー、そなたがフィッティングしてさしあげるように」
「えっ、私が?いえいえめっそうもございません」
「いや、そなたがやるのだ(わかってるよな)」
バレエだから当然台詞はなくてマイムと表情で表現する訳ですが、吉本くんとイーサンのやり取りは息もあっていて、台詞がきこえてきそうでした。

志賀さんのことも今日はよく見れました。1幕で義理の姉たちのまねをしてステップをふむところ、とってもかわいいです。彼女のたおやかな踊り、2日間見てすっかりファンになりました。

アグリーシスターズの気の弱い方は奥田慎也。気の弱いというよりも「気のいい」人。あまり意地悪には見えませんし、アグリーじゃなくて、普通にかわいかったです。すごく似合ってて、次に他の演目で見たら笑ってしまいそーなんですが。そしてカーテンコールのサービスは、奥田さんも篠原さんも同じように笑いをとってらしたので、きっとアクリさんとそういうお約束なんですね。

四季の精では、夏の精が寺島ひろみでした。手足の動きがやわらかくてとてもいいダンサーですね。夏の午後のけだるさをうまく表現していて、適役だと思いました。三杏さんは今日も美しかったです。三杏さんの踊りを見てると、ただひたすら幸せを感じます。彼女の「冬」も本当に適役。

仙女は大森結城。湯川さんとは違うタイプの仙女で、母性というよりは優しくて頼れるお姉さんタイプかな。上から見守るというより、横に並んでついていてあげてる風。星の精たちも見事に統制がとれていたと思います。この場面だけは、もう少し後ろの席から全体を楽しんだほうがいいんだよなーと思います。今回はイーサンを近くで見る!ことに力を注いでしまったので・・・。

そして今日もまた、1幕最後の馬車が出てくる場面で泣けてきました。不思議ですよね、このシーンで泣けるのって。あまりの美しさに泣けてくるのかしら。

あ、それと今日はちゃんと、デビュタントとエスコート、ソルジャーガールと騎兵を認識しました。えへへ。2幕の最後、12時になって慌てて帰ろうとするシンデレラを引き止めるイーサン王子が、群舞の人々の中に隠れては出てくる、を繰り返すのですが、なんか可愛かった。腰をかがめて小さな輪の中に入っているのがミソだったのかな。サイドを固めた金髪がふわふわとしてるのが見えたりして。

しみじみ、いい作品だと思います。できれば毎日通いたいくらい。最後にシンデレラと王子がゆっくりと歩いて遠ざかっていくシーンも美しいし。バレエっていいなー、と深く深く思えます。ということで、あと1日か2日、イーサン王子のキラキラオーラの余韻を楽しみま〜す。

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管理人:ゆう

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