- 2003/12/12 23:51|
- Category: 新国立劇場バレエ|
クレジット
振付:フレデリック・アシュトン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ/監修・演出:ウェンデイ・エリス・サムス/舞台美術・衣装:デヴィッド・ウォーカー/照明:沢田祐二/装置・衣装制作:英国ロイヤルバレエ
指揮:デヴィッド・ガルフォース/演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
新国立劇場オペラ劇場
キャスト
シンデレラ:志賀三佐枝
王子:イーサン・スティーフェル
義理の姉たち:マシモ・アクリ、篠原聖一
仙女:湯川麻美子
父親:石井四郎
ダンス教師:グレゴリー・バリノフ
仕立屋:江本拓
洋服屋:大森結城、前田新奈
靴屋:西梶勝
床屋:中村誠
宝石屋:井口裕之
御者:内藤博
春の精:西山裕子
夏の精:西川貴子
秋の精:遠藤睦子
冬の精:厚木三杏
道化:吉本泰久
王子の友人:陳秀介、マイレン・トレウバエフ、冨川祐樹、市川透
ナポレオン:伊藤隆仁
ウェリントン:貝川鐵夫
感想
さて、本年のメイン・イヴェントでございます〜♪イーサン王子とのご対面。そして、先日のアヴァンギャルドなキーロフ「シンデレラ」の後で見るアシュトンの「シンデレラ」ということで、その点にも大いに期待して会場入りしました。会場にはおしゃれした小さなレディもたくさん。劇場のエントランスやオペラ劇場のホワイエに飾られたクリスマスツリーも気分を盛り上げます。
幕があくと、まずはマシモ・アクリと篠原聖一のアグリー・シスターズ。きゃー、なんて見事なんでしょう!アクリ氏の義理の姉っぷりは伝え聞いていましたが、これはヘルプマンを凌駕してるのではないかしら。どうしてもそちらに目が行ってしまって、義理の姉たちがおめかししている間に登場する人たちにほとんど目が行かない程でした。あ、でも洋服屋の大森結城がかわいかったのはチェック入り。そして篠原聖一の気の弱い妹もとてもかわいかった〜。目をパチパチしばたかせる所とか、きっとたくさん研究したのでしょうね。ナポレオン、ウェリントンとの踊りも本当に可笑しかった!カーテンコールでも2人のコンビネーションは最高でした。
ダンス教師のバリノフも怪演でしたよね。化粧が濃すぎて、一瞬誰だかわかりませんでした。よくバレエの会場でお見かけするフランス人のあの方に似てる・・と言ったら失礼すぎるかしら?義理の姉たちとダンスのレッスンをするところは本当に可笑しかったです。
志賀さんのシンデレラは、目に希望の光をいっぱいたたえた優しくて気品があり、ちゃめっ気もあるかわいい女性でした。志賀さんにとってもお似合いの役だなぁと思いながら見ていました。2幕で変身した姿にはオーラがあって、うっとり。踊りはもちろん素晴らしかったです。イーサンとはまだ完ぺきに息が合っているわけではないようでしたが、14日の公演ではきっとよくなっていると思います。
仙女の湯川麻美子もキラキラしたオーラを出してました。彼女は人を包み込む慈愛の表情がとってもいいんです。踊りも安定していてよかったです。
四季の精の場面も本当に素敵でしたー。春の精の西山裕子と冬の精の厚木三杏が特にすばらしかったです。贔屓にしてるダンサーであることを割り引いても、厚木三杏はぱっと人目をひく華がありますよね。体の線がひときわ美しいし、冬の精にぴったりのクール・ビューティ。四季の精は衣装も装置も夢のように美しかったです。そして1幕の最後に登場する馬車のゴージャスなこと!写真では見たことがありましたが、実際に目の前で見て、泣ける程に感激しました。私が子供なら、その夜はたぶんあの馬車に乗ってお姫さまになる夢を見たに違いありません。いーなぁ、アシュトンの「シンデレラ」。
2幕の冒頭から踊りまくりの道化、吉本泰久は圧巻でした。先日のキーロフ「白鳥」の道化はパワフルでしたが、吉本泰久のそれはもっと飄々として、その表情と相まって彼の魅力になっていると思います。手に持った道化の人形が先についた棒のようなものは新国立オリジナルでしょうか?吉本くんとバリノフくん両方に似せるのは難しそうです(笑)
そして王子!元々イーサン好きな私ではありましたが、彼の踊りが映像化されているのは海賊と小品だけだし、前回の来日の時も海賊のコンラッドとコンテンポラリーしか見られなかったので、王子役は未知数でした。いやーん、こんなにノーブルでキラキラな王子だったなんて!彼が登場した瞬間、客席が吸い寄せられたのがわかりました(笑)彼のご自慢であるダイナミックかつ正確なダンスの見せ場があまりなかったのは残念ですが、シンデレラに見ほれて思わず走り寄ってしまうところとか、エスコートする様子も本当に見事な王子でした。はー、幸せ。きっとこれでイーサンの日本での人気はぐっと上がりますね。カーテンコールで志賀さんの手にキスする様子も素敵で、私ゃちょっぴり妬いてしまいましたわ。バカねぇ。
あとで配役をじっくり見直したところ、2幕の舞踏会でデビュタントやエスコート、ソルジャーガールに騎兵たちとマズルカの区別が全くついてなかったことが判明しました。いかに私がイーサンに釘付けだったかということかしら・・・。14日の公演もきっとイーサンから目が離せないと思うので、1月の公演でじっくり細部まで見てこようと思います。
最初から最後まで本当に夢の世界を堪能させてくれた舞台でした。音もキーロフのシンデレラよりずっとよかったです。バレエはやっぱり夢を見させてくれるのが一番だなーとしみじみ思いながら、帰途につきました。
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