- 2003/05/10 23:56|
- Category: 東京バレエ団|
クレジット
振付:マリウス・プティパ原型による/音楽:P.I.チャイコフスキー/美術・衣装:ニコラ・ベノワ
指揮:ミッシェル・ケヴァル/演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
東京文化会館
キャスト
オーロラ姫:ポリーナ・セミオノワ
デジーレ王子:ウラジーミル・マラーホフ
王:森田雅順
王妃:浜野香織
式典長:飯田宗孝
善の精リラ:福井ゆい
悪の精カラボス:大島由賀子
優しさの精:西村真由美
やんちゃの精:太田美和
気前よさの精:武田明子
のんきの精:小出領子
度胸の精:長谷川智佳子
オーロラの友人:奈良春夏・乾友子・西村真由美・高木綾
4人の王子:木村和夫・後藤晴雄・芝岡紀斗・後藤和雄
金の精:門西雅美
銀の精:武田明子
ダイヤの精:早川恵子
サファイアの精:長谷川智佳子
フロリナ王女:小出領子
青い鳥:大嶋正樹
白い猫:高村順子
長靴をはいた猫:古川和則
感想
「眠れるの森の美女」を生で見るのは初めて。一番華やかな第3幕(オーロラとデジーレ王子の結婚式)は、去年の秋ABTのガラで見ていて、その華やかさに「今度はぜひ全幕で」と思っていたのでした。しかし今回は「眠り」全幕をよりも、王子役のマラーホフと、その秘蔵っ子セミオノワの日本デビューを見るのが目的だった気がします。
一番最初にキャストを見て驚いたのは、悪の精カラボスのキャストが女性だったことです。映像作品でも「眠り」はそうたくさん見てる訳ではないのですが、カラボスが女性なのはかなり珍しいのではないかしら。それともう1つ、見たかった東バのソリストたちが3日間公演の最初と最後にキャストされていて、私が見に行った中日には出ていなかったのもちょっとショックでした。前述のカラボス役も、前日か翌日ならば、見たいと思っていた井脇幸江さんだったようで・・・クールビューティでとても綺麗に踊る彼女のカラボスは是非1度見てみたいものです。
さて、そのお目当てのマラーホフですが。私の見に行った日はあまり調子がよさそうに見えませんでした。これが他のダンサーなら充分満足できたと思うのですが、マラーホフならもっと綺麗に踊ってくれるハズだというこちらの勝手な思い入れもあったと思います。でも、去年の2月に「ロミジュリ」で見た、あの柔らかくてピシっと決まった踊りはどうしてしまったのでしょう?バレエも生ものですから、他の日に見たら、また印象が変わっていたかもしれません。うーん、残念。それに登場シーンがとっても少なくて、マラーホフだけを楽しみに来た人なら欲求不満になったのではないかしら。去年のロミオの時はサラサラと動く髪が、ロミオの若さを表しているようで印象的だったのですが、今回は「ん?何か違う・・・」とオペラグラスで確認したら、金髪とパーマヘア(?)のせいみたいでした。
マラーホフの秘蔵っ子セミオノワの方は、かわいらしかった!です。小さな頭、長い手足、綺麗な顔立ち。最初にレッスン中のすっぴんの写真を見た時は「え、このコが?」と思ったのですが、さすがに衣装をつけてメイクすると全然違います。華があって、18歳とは思えませんでした。テクニック的にキビシイと言われる「眠り」、ローズ・アダージオも綺麗にキメていました。ちょっと気になったのは、視線が下に落ちるのが目についたこと位でしょうか。でも、18歳・・・どんどん変わっていくでしょうね。私もようやく「成長を見守れる」ダンサーに出会えたのね、という嬉しさを感じます。
この日のカラボスを踊った大島由賀子さん、存在感があってよかったです。考えてみたら「オーロラ姫の命名式に招待してもらえなかったことに怒って、オーロラに呪いをかける」のって、日本の昔話なら女性の役回りって感じがするし(それがいいかどうかは別にして)。そのカラボスをリフトして登場する従者たちも(仮面つきながら)イカしてました。
他のキャストでは、銀の精と気前よさの精を踊った武田明子さんの踊りが印象的でした。たぶん、空間の使い方が大きいのかもしれません。白い猫の高村順子さんもコケティッシュでよかったです。
私は初の「眠り」全幕なので、あまり違和感を感じなかったのですが、1幕2幕の終幕で、明らかに他の観客はとまどっていたようです。そのときはわからなかったのですが、帰宅して調べたらどうやら他の演出とずいぶん違っていたようで。確かに1幕には主役の2人は登場しませんし、王子は3幕にしか出てきません。話の進み方も確かに唐突でしたし。また、セットや衣装がチャチかったという感想も散見しました。私にはピンと来ませんでしたから、初めての「眠り」全幕が幸いしたのかもしれませんね。(いいのか悪いのか・・・)
「眠り」については、今度は別の(できれば海外カンパニーが持ってきてくれたらいいな)カンパニーで見てみたいと思います。
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