- 2002/04/25 23:58|
- Category: 韓国国立バレエ|
クレジット
音楽:アドルフ・アダン/台本:ジャン・コレリ、テオフィル・ゴーティエ、ヴェルノワ・ド・サン=ジョルジュ/振付:ジャン・コレリ、ジュール・ペロー、マリウス・プティパ、マリナ・コンドラチェワ/衣装:ボンファ・ソン/照明:チャンギ・キム/舞台:テースップ・リ
指揮:チェ・スンハン/演奏:東京ニューシティ管弦楽団
東京文化会館
キャスト
ジゼル:キム・ジヨン
アルブレヒト:ジャン・ウンキュ
ミルタ:キム・ジヨン
ヒラリオン:チェ・セヤン
ペザント・パ・ド・ドゥ:リ・ウォンチョル、チョン・ヒョチョン
ドゥ・ウィリ:オ・ジャヒョン、リ・ジョンウン
ジゼルの母:チェ・スンア
バチルド:パク・シンヨン
クーランド公爵:リ・ウォンクック
感想
韓国に国立バレエ団があるとは、この公演のちらしで初めて知った。今年の2月に見た世界バレエ&モダンダンスコンクールのガラ公演にも韓国人ペアが来ていたのだけど、「タリスマン」という演目は、私には馴染みのないものだったせいもあって、あまりピンとこなかった。その時点で4月の韓国国立バレエは、見なくてもいいかなーと思ったのだった。しかし招待券とあれば話は別である。機会をつくってくれた友人に感謝。
今日のジゼルは、その2月のガラ公演で見たペアが主役だった。アルブレヒト役のジャン・ウンキュくんは、新国立のドンキにもゲスト出演予定。ジゼル役のキム・ジヨンは今年、オランダ国立バレエに入団するそうで、今回はゲストとして出演。ジゼルという演目そのものは、去年ピータ・ライト振付のものを見ているが、今回のものはプティパを含め4人の名前。「ジゼル」といえばこちらが主流なのかもしれない。
同じアジア人でありながら(当たり前だけど)全く違う国民性みたいなのがチラチラと目について、最初はお国柄みたいなところに目が行きがちだった。まずダンサーたちの体格のよさが目をひいた。決してふくよかという訳ではないのだが、日本人ダンサーには折れそうなくらい華奢な人が多いので、そう見えたのかもしれない。群舞は全体的にもったりした感じで、2幕のウィリ(精霊)たちの群舞はちょっと残念。
それがストンとストーリーにのめり込めたのは、ひとえにジゼル役のキム・ジヨンがすばらしかったから。最初は心臓が弱いという設定のわりには健康的なジゼルね、と思っていたのに、1幕のクライマックスで気が狂ってしまうところはこちらの胸が痛くなるほど。観客に余計なことを考えさせない存在感の強さだった。また2幕でも、もったりしたウィリたちの中で一人だけ体重を感じさせないダンスは見事。もちろんパートナーのジャン・ウンキュとの息がぴったりなのだろうし、彼のリフトも全く危なげがなかった。他にもミルタの白くて細くて長い腕がすっと前に出るところにはぞくぞくした。
今回のオケは東京ニューシティ管弦楽団。海外バレエ団の公演でオケが在京楽団の場合、ダンサーが踊りにくそうなことが多い。今回はダンスによく合わせているなぁと感心していたのだが、、指揮者は韓国から連れてきた人だったと後で知った。どうりでカーテンコールの時にオケのみなさんが一生懸命拍手してる訳よね。
この版のジゼルにはなかなか面白い演出があって、それはそれで面白かったけれど、ピーター・ライト版のジゼルのほうが中だるみがなくてよかったかなぁ。またスタダンの「ジゼル」が見たいと思った帰り道だった。